パラベン事情

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パラベン事情

もっと知って欲しいパラベン(防腐剤)

「パラベン抜きの商品を作って欲しい」「微量でも毎日使うと、体の中に蓄積される」、このようなお問い合わせが後を絶ちません。

たしかに防腐剤に使われるパラベンは、アレルギーを起こしやすい物質として知られています。

そして、全成分開示以前は、厚生労働省によって定められた表示指定成分にもなっていて、多くの化粧品に使われているため、不安を感じる人も少なくありません。

もちろん、刺激となる可能性のある物質は、使わないにこしたことはありませんが、はたしてパラベンはそんなに肌に害を与える、怖いものなのでしょうか?

パラベンを配合する目的

合成界面活性剤のように、バリア層を壊して皮膚内部に入ることはありません。

化粧品が工場で製造され、消費者の手にわたり、それを使い終わるまでの間、混入する微生物によって起こりうる、製品の変質・変臭・カビの発生など防止する目的で配合されています。

微生物の増殖を抑制する静菌作用を目的とした物質であり、決して殺菌作用の物質が入っているわけではありません。 パラベンを含め薬事法で「アレルギーなどの皮膚障害を起こす恐れのある物質」として、102品目の表示が義務付けられていますが、他の防腐剤に比べ刺激が少ないという報告も出ています。

そしてパラベン(メチル)は、水溶性物質であり、合成界面活性剤のように、バリア層を壊して皮膚内部に入ることもありません。

少し専門的な話になりますが、安息香酸エステル(パラベン)の特徴と安全性の資料がありますので、ご紹介したいと思います。

パラベンの特徴
  • 非常に広範囲の微生物に抗菌力をもっている。
  • 少量で有効、かつ持続性がある。
  • 効果はPH(ペーハー)に影響されない。
  • 各エステル間に相乗作用を有する。
  • 毒性はきわめて少ない。
  • 価格が比較的安価で経済的。

メッキンス

パラベンの安全性

パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン)の安全性については数多くの試験が行われており、メチル・エチル・プロピル・ブチル等のエステルについては、その毒性の低いことが知られています。4種類のエステルをラットに0.9から1.2g/kg/日投与した場合、96週間の長期にわたっても中毒現象は何らみられませんでした。 また、犬に1.0g/kg/日を1年間投与しても、中毒現象は現れません。このいずれの場合でも、血液障害をはじめ腎臓・肝臓・心臓・肺臓・脾臓・膵臓などに病理的な変化はないことが明らかになっています。 一方、人体の皮膚に塗布した場合は、5%以下の濃度ではどのエステルも刺激を生じることはなく、反復塗布してもなんら悪影響はありません。このほか種々のテストの結果、パラオキシ安息香酸エステル類があらゆる分野で安全性に使用されえることが確認されています。

上野製薬(株)の資料より 引用

上記の内容から、皆さんが敬遠されるパラベンも、ほとんどの人には問題がないことがご理解いただけるのではないでしょうか?ごくまれにアレルギーを起こす人がいるために表示されています。ですから表示成分のある化粧品=肌に良くない、というのではなく表示成分はその原料に対して、敏感な人へのメッセージなのです。実際、パラベンで皮膚障害を起こす方は1,000人中2〜3人だと報告されています。 上記のテスト結果において、製造に携わっている人たちの間では、防腐剤の中で少量で様々な種類の微生物に対して効果が期待できる唯一の物質は、パラベンだと言い切る方も多いのです。 パラベンは安全性の高い防腐剤であることが確認されています。

パラベンの4種類(メチル、エチル、プロピル、ブチル、) の中で水溶性メチルは、特に他のものに比べ肌への刺激が少ないため、生協や自然化粧品を取り扱うお店でも使用は認めているようです。

では、通常化粧品にはどのぐらいの割合で、パラベンが配合されているのでしょうか?厚生労働省では使用上限を1.0%としています。

* クリーム類で0.4〜0.5%
* 化粧水で0.15〜0.3%
* 低刺激と謳っている化粧水で0.15%ほど配合されています。

YH化粧品のパラベンの配合率は、次のとおりです。

*YHローションA・・・0.07%
*薬用 YHエッセンス・・・0.1%

無添加化粧品の防腐剤

パラベンの代わりに別の防腐剤が入っていたり、合成樹脂など腐敗しない原料を使用したりして、無添加化粧品と謳っていることもあります。無添加化粧品を謳っている化粧品の成分として、1.3BG・アルコール・フェノキシエタノール・ヒノキチオールなどが挙げられます。この他にオイルも防腐剤として使われれることがあります。

1.3ーブチレングリコール(1.3-BG)
パラベンと伴に汎用性の高い防腐剤でもあり、溶剤です。 静菌性はパラベンに比べ弱いため量的に多く配合しなくてはならず、有効性発現量まで 配合した場合の安全性はパラベンより低いとする説もあります。 フェノキシエタノールと1.3BGの組み合わせが一般的にはよく使われます。 グリセンと比べて吸湿性は低いが、粘度は低くサッパリとした感触で、非常に多くの化粧品に防腐・溶剤等の目的で配合されています。 特に保湿性があることから、乳液・クリーム類・美容液に多く使われ、通常4〜5%程配合されています。クリームや美容液はBGだけで防腐力を出している商品もあります。BGだけで防腐力を出すには、10%以上配合しなければならず、BGでかぶれる人もいます。かつては私もそうでした。
フェノキシエタノール
幅広く利用される防腐剤です。パラベンと組み合わせることで、防腐効果が高くなります。、静菌性はパラベンに比べ弱いため量的に多く配合しなくてはならず、有効性発現量まで配合した場合の安全性はパラベンより低いとする説があります。通常4%以上使われている事が多く、肌の弱い方には刺激になります。BGとの組合せも多いです。
アルコール
オイルフリーと表示がない無添加化粧品によく使われています。防腐力を出すには、10%以上配合しなければ防腐効果は期待できないので、敏感肌の方にはかなりの刺激になります。
オイル
オイルは光に当ると皮膚の温度を上げ、メラニンが生成されやすくなります。酸化するとシミの原因にもなりかねません。そして毛穴を塞ぐことになり、皮膚呼吸の妨げにもなります。使い続けると段々ご自分の皮脂が分泌されにくくなり、肌がくすんできます。使用感もベタベタし、肌に汚れもつきやすくなるので余りおすすめできません。

YH化粧品におけるパラベンの配合率

YHローションAで0.07%、薬用YHエッセンスは0.1%配合しています。

YHローションA薬用YHエッセンス共に、パラベンの中でも一番肌への刺激の少ない水溶性メチルを使用しています。ローションは直ぐに使い切ってしまいますが、薬用YHエッセンスはすぐに使い切らない場合が多いので、少し量を増やしています。

YH化粧品では、パラベンの使用を全面的に肯定しているわけではありません。オイルは自然原料であっても皮膚呼吸の妨げになり、その上光に当ると皮膚の温度を上げ酸化し、シミの原因になりかねません。アルコールは揮発するときに肌の水分も一緒に蒸発するので、肌を乾燥させることにもなって、肌の弱い方には刺激となります。

固形・粉状のものは防腐剤を配合しなくても、製品化することは可能です。 YHソープは固形であるため、防腐剤は使用しておりません。 UV対応YHルーセントパウダーにおいても、一切防腐剤は配合しておりません。粉状のものも、防腐剤を配合している商品が多い中、YHルーセントパウダーは防腐剤無配合安全な商品を作りを心掛けております。

上記の内容から、現時点でパラベンに勝る防腐効果を期待できる自然原料が見つからないため、YH化粧品では今の内容になっております。ご理解いただけると幸いです。

YH化粧品が提案するスキンケア
化粧品の使用量は使う人の肌の水分量によって異なります。YH化粧品では、お肌の水分量ごとに、その方にあったケアをご提案させていただきます。親身になって個別に詳しくご案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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